加曽利 コーイチ (かそり こーいち)
Kouichi Kasori

新現美術協会50年史掲載(2000年12月刊行)

自分が平面に描いているものをキチンと作品として意識するようになってから6年位になります。 6年という短い作家歴ではありますが作品の変化を自分なりにふりかえってみたいと思います。

私が自分の作品というものを意識しだした大学時代の作品は、都市の景観やショベルカー、電信柱などの機能的な人工物と人物とを組み合わせた油彩作品をひたすら絵の具をぬり重ねて描いていました。 このころは、それらを描いていくことによって都市に生きる人間の都市に対する依存と嫌悪、そして人工物の機能的な形の面白さを描いていくことに快感を感じて製作を行っていました。

やがて大学を卒業し仕事を持ちながら作品を作っていくようになってから、油彩以外の表現方法に興味を持ち、アクリル絵具でベニヤのパネルに描いていくようになります。 これらの作品では、背景は描かずに単色でぬりつぶし、人物の動きや、単色の変化によるテンポで平面上に動きのある作品作りを目指し、現在もそれらの発展にあります。

最近の作品の変化では、描く支持体が今までのキャンバスやパネルといった画材ではなく、ダンボールや麻材パネルといった日常生活に密着したものに描いています。

これからも色々と作品は変化をしていくと思いますが、平面表現というものにこだわっていきたいと思います。

- back -